喘息

喘息は気道の慢性炎症、可逆性のある種々の程度の気道狭窄と気道過敏性の亢進、そして臨床的には繰り返し起こる咳、喘鳴、呼吸困難で特徴づけられる閉塞性呼吸器疾患です。どの診療科でも、必ず遭遇する疾患ですが、重症化すると命に関わる疾患でもあります。絶対に見落とさないようにしないといけません。

【喘息の患者の数の変動】

喘息患者数の推移

平成16年度厚生労働省国民生活基礎調査より

 日本では、喘息の患者さんは増えており、1960年代では子どもも大人も1%前後でしたが、最近の調査では子どもで約6%と6倍、大人で約3%と3倍になっており、全体では400万人を超えています。家屋構造の変化によるアレルゲンの増加、排気ガスや工場排煙などによる大気汚染、食品や住宅建材などの化学物質、長時間勤務による過労やストレスが増えたこと、清潔すぎる環境(衛生仮説)などが喘息を発症させる要因のひとつと考えられます。 <喘息の症状> 喘息は、咳や痰(たん)、息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)など、さまざまな症状があります。最近では咳だけの喘息(咳喘息)も増加しています。また、胸の痛みやのどに感じる違和感なども喘息の症状のひとつです。 このような症状が続いている方は、一度病院・診療所を受診しましょう。治療せずに放置すると、気道の炎症が悪化して、発作の頻度が多くなったり、症状が重くなったりします。

【喘息の症状】

 喘息は、咳や痰(たん)、息苦しさや「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という喘鳴(ぜんめい)など、さまざまな症状があります。最近では咳だけの喘息(咳喘息)も増加しています。また、胸の痛みやのどに感じる違和感なども喘息の症状のひとつです。 このような症状が続いている方は、一度病院・診療所を受診しましょう。治療せずに放置すると、気道の炎症が悪化して、発作の頻度が多くなったり、症状が重くなったりします。

喘息の症状

【どんな時に症状が起こりやすいか】

喘息の発作は、夜間や早朝におこりやすいのが大きな特徴です。
その他にも次のような時におこりやすい傾向があります

  • 喘息症状がおこりやすいとき
  • ・夜間~早朝にかけて
  • ・季節の変わり目など、気温差がはげしいとき
  • ・天気がよくないとき、変わりやすいとき
  • ・疲れているとき
  • ・風邪をひいたとき
  • ・発作を引き起こす刺激に触れたとき
    (タバコの煙、線香の煙、強い臭いなど

【喘息を引き起こす原因】

 喘息の方の気道は炎症により敏感になっているため、わずかな刺激でも発作がおこります。 刺激となるもの(誘因)は、ダニやホコリなど吸い込むとアレルギー反応をおこす「アレルゲン」と、タバコの煙などのアレルゲン以外のものがあり、さまざまです。実際にはどれかひとつではなく、いくつかの誘因が絡み合って発作がおこります。これらの誘因をできるだけ遠ざけることが発作の予防になります

【アレルゲンを減らすには】

 アトピー型喘息は、アレルゲンを吸い込むことにより発作を引きおこします。 アレルゲンとなるものには、ダニやホコリ 、カビ、ペットの毛、花粉などがあります。身の回りのアレルゲンをできる限り減らして発作がおこらないようすることが大切です。こまめに掃除と換気を行い、空気をきれいに保ちましょう。 エアコンのフィルターや、家具のすきまなど、見過ごしがちなところにホコリやカビが発生しやすいので注意が必要です。アレルゲンとして最も多いダニのすみかとなりやすいもの(特に布製のもの)はなるべく置かないようにしましょう。 動物の毛やフケはそれ自体がアレルゲンになりますが、ダニが増える原因ともなるので、毛や羽のあるペットを飼うのは避けた方が良いでしょう。

きれいな家具

<喘息の診断のための検査>

・呼吸機能検査

・気道過敏検査

・血液検査

・皮膚反応テスト

・胸部レントゲン

・胸部CT

・呼気一酸化窒素(NO)検査

・その他(心電図や心エコーなど)

呼吸機能検査

喘息を診断したり、状態をチェックするために検査を行います。 検査はいくつか種類があり、症状や年齢、目的にあわせて、ひとつまたは複数の検査を行います。スパイロメトリーは、スパイロメーターという機械を使い呼吸機能を調べる喘息の基本的な検査です。 まず息を思いきり吸い込み、次に力いっぱい吐きます。この時、息を思いっきり吸ったときの肺活量(努力性肺活量)、吐き始めてから吐き終わるまでの時間、吐くスピードを、機械が測定します。最初の1秒間で吐き出した空気の量を1秒量(FEV1)といい、この値が喘息の重症度の基準となります。喘息の方の場合、肺活量や1秒量は正常値より低くなる場合があります。

健康な人喘息の人

【呼気一酸化窒素(NO)検査】

呼気一酸化窒素検査

【喘息の治療目標 コントロール良好を目指して】

コントロール状態は、下の表に基づいて評価されます。 「コントロール良好」な状態が3~6ヶ月維持できれば、薬を減らすかそのままの治療を続けるか医師と相談して決めます。「コントロール不十分」または「コントロール不良」となれば、治療を強める必要があります。 「コントロール良好」を目指して、治療を継続しましょう。

喘息予防管理ガイドライン

喘息予防・管理ガイドライン2015 引用

【喘息のゴール】

喘息のゴールは発作のときの症状をしずめることではありません。 「発作がおこらないようになり、健康な人と変わらない生活を送ること」です。しんどい思いをせずに過ごせることを目指しています。

• 健常人と変わらない日常生活が送れること。

 • 正常な発育が保たれること。

• 正常に近い呼吸機能を維持すること。

 PEFの変動が予測値の20%未満。

 PEFが予測値の80%以上。

• 夜間や早朝の咳や呼吸困難がなく十分な夜間睡眠が可能なこと。

• 喘息発作が起こらないこと。

• 喘息死の回避。

• 治療薬による副作用がないこと。

• 非可逆的な気道リモデリングへの進展を防ぐこと。

(喘息予防・管理ガイドライン2015 引用)

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする