口唇ヘルペス

<口唇ヘルペスとは>

唇やその周囲に小さな水ぶくれができる病気です。

<口唇ヘルペスの原因>

口唇ヘルペスは「単純ヘルペス」というウイルスが原因で起こります。 単純ヘルペスウイルスは感染力が強いので、直接接触しなくても、コップやハンカチなど口を拭いたものを介しても感染します。 単純ヘルペスウイルスは初めて感染して免疫を得て抗体ができても、免疫力が落ちたときなどは再感染や再発を繰り返してしまいます。

<単純ヘルペスウイルスについて>

単純ヘルペスウイルスは1型と2型があります。 1型は主に唇や顔などの上半身、2型は性器を中心とした下半身に発症します。 昔は多くのひとが子供の頃に周りの人との接触により1型に感染して抗体を持っていましたが近年では20代~30代でも半数ほどの人しか抗体を持っていないといわれています。 子供の頃、乳幼児期に初めて感染すると症状は軽いのですが、大人になって初めて感染すると高熱などの症状が重くなることが多いです。 1型の抗体があると2型にも感染しにくく発症しても軽い症状ですむといわれています。

<再発に注意>

初めての感染のあと、ウイルスは神経節にひそみ、何かのきっかけにウイルスが活性化して再発します。一度回復した口唇ヘルペスが一年以内に再発する確率はおよそ80%と言われています。再発時にも感染力は失われていません。 そのきっかけとなるのは 風邪、疲れ、ストレス、ケガ、紫外線、廊下、抗がん剤や免疫抑制剤、プレドニンなどの免疫機能低下薬の使用などです。 時期は紫外線の強い夏とストレスや過労がたまったり、月経前後や風邪の時期に再発しやすいといわれています。 平均すると年に1,2回の頻度で再発する患者さんが多いようです。

<感染について>

症状がある際はウイルスを大量に排出しています。 この時期に患者に接触した人で単純ヘルペスウイルスの抗体を持っていない人や持っていても免疫力や抵抗力が落ちている人は感染する率が高くなります。 感染した場合、接触後3-7日後に発症することが多いです。 ヘルペスが出ている唇を手で拭ってもきちんと手洗いをしていなければ数時間は感染する可能性があります。 また無症状でも唾液や体液などからウイルスが排泄する場合もあり、抗体をもたないパートナーに感染させることもあります。気になる際には抗体の有無を調べてもらうことも可能です。口唇ヘルペスにかかっている間はタオルなどの日用品の共有を控える方が安全です。

<口唇ヘルペスの発症から回復までの症状>

皮膚症状は2週間ほどで治っていきます。 前駆症状 唇に変化はないものの皮膚がピリピリ、ヒリヒリした違和感があります。かゆみや熱感と感じる場合もあります。この段階では感染を自覚しない方も少なくありません。 再発を繰り返す人は自分でも気づかれることもあります。 はじめに現れる症状 皮膚の違和感などの自覚症状から半日以内に赤く腫れてきます。この時期はウイルスの増殖が活発です。

※この時期に治療を開始することが大切です。 2-3日後の症状 赤く腫れたまま、発疹が水ぶくれに変化します。この中にはウイルスが沢山存在します。水ぶくれが破れて湿っている状態で触ると感染しやすいので注意が必要です。 回復期の症状 水ぶくれが乾燥し、かさぶたができて治ってきます。

<治療>

口唇ヘルペスは早く治療を始めた方が治るのが早くなります。 治療薬は軟膏や錠剤の抗ウイルス薬を使用します。ただし抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑えるためでウイルスを殺す力はなく神経節に潜んでいるウイルスにも効果はありません。そのため症状の出始めのウイルスが増えている増殖期に治療を開始したほうがよいです。また痛みが強い場合は鎮痛剤を処方される場合もあります。

<注意すること>

症状がある際には人との接触に注意が必要です。 新生児、抗体をもっていないパートナー、アトピー性皮膚炎、免疫機能が低下している人などに感染した場合重症化することもあるので気を付けましょう。 水ぶくれは破らないように気を付けましょう。患部を触った後は手を洗い、直接指や眼、ドアノブなどを触らないように注意します。コップなどの食器やタオルは共用しないようにしましょう。

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