ある日、当直をしていたら、看護師さんに
『ジャクソンとアンビューの違いってなんですか?』
と聞かれて即答出来なかったので、まとめてみました。
ジャクソンリースとアンビューバックの違いは、
『自分で膨らむか膨らまないかの違い』
1.ジャクソンリース
【特徴】
・酸素などの供給がなければ膨らまない。
【利点】
・ 空気を押し込んだ時の抵抗(圧力)や呼気の戻り具合などの情報が得られる。
→自発呼吸のある人には、ジャクソンリースの方が良い。
・アンビューバックに比べ、より高濃度の酸素を供給することが出来る。
【欠点】
・マスクの保持や気道の確保(下顎挙上など)が上手く出来ないと
バックの膨らみを維持することが出来ない。
・使用時の状況が悪ければ(酸素供給手段が無いなど)、使用できない。
・ジャクソンリースは、長時間の使用で二酸化炭素の貯留が生じやすい。
2.アンビューバック
【特徴】
・酸素の供給が無くても人工換気が出来る。
【長所】
・酸素などの供給が無くても、人工換気を行うことが出来る。
・使用状況の条件が悪い救急の現場でも使うことが出来る。
【欠点】
・呼気による情報が得られない。
・リザーバーが無ければ、Room Air+αの酸素しか供給できない。
→リザーバーバックを付ければ100%酸素供給が可能。